ライティング問題をする前に、これだけ読んでください!

英検必勝法

ライティングの問題をする前に読んでください。

得点につながって、そして制限時間内にささっと書けるようになるための重要なポイント2つを紹介します。

作文と言えば、小学生の時から書いている「私は、僕は」とかから始まる物を連想します。

英検のライティング(作文)問題や、入試問題の作文も、ただ単に「日本語で書いた文章(下書き)」を「英語に書き換える」だけで、いけるんじゃね?って思ってしまいますよね。

私は、この英語での作文については、「日本語の作文」→「英語に書き換える」だけでは収めることができないと思っています。

では、どのようにして「書き換えるだけ」じゃない作文ができるのか?

ポイント1 【英語式の作文の型に沿って書く】

まず、ここで英検のライティングは「短文の英作」や「英訳」ではないことを理解してください。

質問された課題について、自分の意見を「英語式の作文の型」にはめ込んで、表現することを求められています。

試験中に、日本語の文章を先に書いておいて、それを英訳する、と言う作業をしたとします。

これでも全くかまわないのですが、どうしても文章の流れや、構成が日本語式になってしまうので、英検での高得点は期待できないものとなるかもしれません。

日本語式と英語式の作文の違いはなに?

それでは実際に例題を用いて、検証してみましょう。

【例題】

What it your favorite season? (あなたの一番好きな季節は何ですか?)

これに対して、二つの理由をつけます。

日本語で考えるとすると、

四季の中では、秋が好きです。秋は紅葉を楽しめたり、食べ物が美味しい時期です。

Among the four seasons, I like fall.  I can enjoy red leaves and  the food is delicious in this period.

日本語をなるべく忠実に英語で再現してみました。

読み込んでみれば、「秋が好き」な理由が2個あります。

紅葉 red leaves

食べ物が美味しい the food is delicious

がそれです。

日本語の「秋は紅葉を楽しめたり」の部分で、主語を「秋は」= Fall として始めてしまいがちなのですが、そうすると3級レベルの作文力ではなかなか表現が難しくなります。

しかし、日本語を先に書いてしまうと、その文章の「本当の主語」が一見わからないことが多いので、英文に訳すときはかなりの注意が必要となります。

日本語の流れで作文してみると、

Fall can enjoy red leaves, and the food is delicious time.

という具合に、「よく見かける」日本語式の英訳になったりする場合もあります。

この場合は、日本語の文章には忠実に見えても、英文としては成り立っていないことがわかります。

次は、これを最初から英語の作文方式に沿って書いてみましょう。

My favorite season is fall.  There are two reasons.  First, we can enjoy red leaves.  Second, the food is delicious in fall.  In short, I like fall best.

私の一番好きな季節は秋です。二つ理由があります。一つ目は、紅葉を楽しめることです。二つ目は、秋には、食べ物が美味しいです。結論として、私は秋が一番好きです。

和訳を読むと、全くしっくりこないレベルの文ですが、理由は何個あるのか?その理由の詳細は?で、結局何が言いたいのか?が全てクリアな状態で書き表されています。

同じ内容であっても、書き方が違うだけで読み手が「読み込む努力なし」でどこに要点があるのかが、一目瞭然になります。

上記の例文二つから、日本語の作文と英語の作文の違いをご覧いただけたと思います。

もちろん、国公立大学入試二次試験などでの「自由作文」には、プラスアルファな要素も必要となってきますが、ここでの「英語式の作文の展開」というのは、それだけに留まらず博士号の論文、学会で発表する論文にまで共通するスタイルなので、基礎の段階からきっちり使えるようになっておくことが大切だと思います。

ポイント2【子どもが読んでもわかる文で書く】

英語の作文(エッセイ)を書く前に、絶対に頭において欲しい前提があります。

英語の作文は「書き手」に意味を伝える責任があります。

書き手の責任

「3歳の子供が読んでもわかるように書きなさい」

私がカナダの大学で学んでいた時も、言われ続けていたことです。

あなたの書いた文章が読みづらい物であって、内容が読み手にストレートに届かない場合は、

読み手の読解力が無いからではなく、あなたの「書く力」が劣っているとみ

なされるということです。

一方、日本語の作文は「読み手」の方に内容をとらえる責任があります。

小論文や作文などのまとまった文章を読んだ時、わかりにくい物だったとします。

読めないと、行間を読む力、察する力、など読解力が無いとみなされて、読み手の「読む力」が劣っているとされます。

難解な文章を綴った「書き手」には責任はありません。むしろ、日本語では難解な文章は「高い知能を持った人のみ理解できる」という、なんだか「格上の論文」なエリート感さえかもし出している次第です。

結果、「なんだか難しく書いておけば、賢く聞こえる」という考えから、書き手はわざと難解な文章を書く傾向もあったりします。

まとめとして、英検3級や準2級であろうが、博士号論文レベルであろうが、基本的な「英語の作文のスタイル」は同じだということだけ、お伝えして今回はこの辺りで終わりといたします。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

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